小谷元彦/西尾康之「Cast Cycle」展

2002年9月13日(金)- 10月14日(月・祝)
期間: 2002年9月13日(金)-10月14日(月・祝)
開廊日時: 12:00-19:00
*9月15・16・22・23・30日、10月7日休廊
*〈art-Link 上野-谷中 2002〉期間中の9/2(日)、10/6(日)、13(日)、14(月・祝)はopen!
作品: 小谷元彦「スリーパーズ」、西尾康之「蟻塚、ジオラマ」など

1972年京都生まれの小谷元彦は、97年「ファントム・リム」(P-House)でデビューし、その後サンドレッド財団(イタリア)でフューチャープラン賞を受賞、続けてリヨン・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレなど国際展に出展し、世界にも認知されている若手作家です。今回は、新作「Sleepers」を発表します。渦巻き、流線形、螺旋など、有機的な形態で構成された立体作品に加え、未公開のドローイングも展示する予定です。


1967年東京生まれの西尾康之は、93年より様々なギャラリーで発表を続け、キリンアートアワード奨励賞受賞、岡本太郎現代美術賞入選、そして今年3月に開催されたGEISAI-1ではグランプリを受賞しています。今回は、西尾の代表作のひとつである「蟻塚、ジオラマ」と、新作の立体作品(手術台)を発表いたします。西尾の作品はすべて注型で、従来のように目に見える表面処理ではなく、あたかも人体の筋肉が内側から隆起するように、彫刻の内部から彼の指で造型していきます。「神は細部に宿る」といって過言でない西尾独特の細密な手法による、結果をコントロールしないことで生ずる造型は、私達の世界の奇怪さにどこか似ています。