Dzine 「stealing dreams」
2006年10月27日(金)- 12月9日(土)
2年前、日本での初めての本格個展ではまだ無名に近い若手アーティストだったにもかかわらず大変な注目を集めたアメリカ人ペインターのDzine。東京と大阪の個展ではどちらの会場でも作品がソールドアウトとなるほど、若いアートコレクター達の気持ちを惹きつけ大きな話題を呼びました。
その後、パリのパレ・ド・トーキョーでは、ウォールペインティングによる作品を発表、ホームベースのアメリカではセントルイスの現代美術館で巨大な壁画を含む個展を開催。今年に入ってからは、イギリス・ニューカッスルのバルティック現代美術センターでのウォールインスタレーション・プロジェクト、オランダ・ティブルグでの屋外巨大壁画のプロジェクト、そして両親の出身地であるプエルトリコの国立現代美術館での個展と、新作発表に追われる日々が続いています。トレードマークともいえるティアドロップのモチーフをちりばめた華やかでセクシーなペインティングは新しいテクニカルな試みを経てさらに進化しています。
一方、表現手法はペインティングの枠を超えて発展中。エリック・クラプトンのギターへのコミッションドローイングや世界のトップDJ とのコラボレーションでミュージックシーンとの交流も深いDzine は今回の個展に際し、新しい試みとしてターンテーブルをモチーフとしたインスタレーション作品を制作予定。楽曲は、国際的に活躍する音楽プロデューサー、藤原ヒロシ氏が提供を快諾、ここに夢のコラ ボレーションが実現し、ガラスビーズや合成樹脂による表面処理がグラマラスな新作ペインティングに新しいインパクトを与えることでしょう。