長島有里枝「SWISS+」
2010年7月2日(金)- 8月4日(水)
期間: 2010年7月2日(金) — 8月4日(水)
開廊日時: 12:00-19:00 *日・月・祝日休廊
会場: 2F ビューイングスペース
展示作品: 近作写真作品 約10点・映像・インスタレーション作品
開廊日時: 12:00-19:00 *日・月・祝日休廊
会場: 2F ビューイングスペース
展示作品: 近作写真作品 約10点・映像・インスタレーション作品
今回の展覧会では長島有里枝が2007年にスイス エスタバイエ・ル・ラックにあったVillage Nomadeのレジデンシープログラムに参加した際に撮影した花の写真10点及びインスタレーション作品を展示いたします。
これらの写真は、長島の亡くなった祖父の家から見つかった、25年ほど前に祖母が撮影し、箱に大切にしまっておいた花の写真にインスパイアされた写真たちです。
デビュー以来常に「家族」というテーマのもとに写真を撮影してきたアーティスト自身が、今は亡き祖母とお互いの花の写真を通して向き合う姿が想像されます。
写真という行為...それは今という時間を繋ぎ止めたい、目に焼き付いた記憶を形に残したいという殆ど不可能に近い願いに対するひとつのアクションなのかもしれません。
そして残された写真に向かいあった時に生まれるそれぞれの心の中の揺らぎ、心の中の風景。写真を撮り、それを見つめるという行為について、いま一度立ち止まって思いを巡らせる機会を与えてくれる密やかで清々しい緊張感のある展覧会になりそうです。
■ 展覧会に寄せてのアーティストのステートメント
「どれほど壮大な夢想をしていようとも、人が思考するときに目に映るのは、自分の寝室のように慣れ親しんだ、些細な風景である」
近年は写真だけでなく文筆業の方でもその才能を開花させている長島有里枝。
この展覧会は新しい写真集「SWISS」の中の作品の抜粋であるとともに、昨年刊行され大変話題を呼んだ長島初めてのエッセイ集「背中の記憶」に収録された短編、「a box named flower」とも関連しており、長島有里枝の新しい世界の扉を開く展覧会として見逃せない機会になることでしょう。